翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 91

ページ: 91

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おはんもまたおなかを見られてどのやうなこといわりやう もしれんとハ思(おも)へども是非(ぜひ)なくふところを少(すこ)しくつ ろげければ。敷安胸(しきあんむね)より腹(はら)のあんばいを見(み)て雪(ゆき) よりも白(しろ)く肌(はだ)ざハりハ実(まこと)に綸子(りんず)か。羽二重(はふたへ)のごとく きめの細(こまか)きことハ。玉子(たまご)の煮抜(にぬき)が。運上(うんじやう)とりそふな むつちりもの。敷安(しきあん)これを見(み)て大に驚(おどろ)き気(き)をとり のぼせ手(て)を震(ふる)わせけるが。爰(こゝ)が一/大事(だいじ)誠(まこと)にしん ほう所じや歯(は)を喰(くい)しばりてて胸(むね)をしづめハツア思ひ                         △ ○ ませぬ。扨(さて)も〳〵あなたさまにハ此ほうから容体(ようだい)を申さぬ 先(さき)にみなおつしやり舛と。感心(かんしん)の体(てい)を見(み)て。してやつ たりと敷安頭(しきあんづ)にのつてハテそりやどふで外(ほか)の医(ゐ) 者(しや)らハ違(ちが)ひ舛(ます)母親(はゝおや)近(ちか)くより。只今(たゞいま)ちと合点(がてん)の いかぬとおつしやるハ何(なん)で御ざり舛(ます)気(き)がゝりにござり舛 との案(あん)じ顔(がほ)。敷安(しきあん)子細(しさい)らしくマア旅草臥(たびくたびれ)か少々 見へ舛と申ますハ此頃(このころ)伊勢(いせ)参りか大和廻(やまとめぐ)りでも なされませなんだかな。母親(はゝおや)ハイ娘(むすめ)のことゆへ嫁入(よめいり)して