翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

当世医者風流解 3巻 - 翻刻

当世医者風流解 3巻 - ページ 95

ページ: 95

翻刻

○厚釜(あつかま)敷安(しきあん)ひとへに千代女(ちよじよ)を恨(うら)みし心(こゝろ)徴(つく)しけん 千代(ちよ)女/夢中(むちう)に顕(あらわ)れ出(いで)。敷安(しきあん)に示(しめ)して曰/汝(なんじ)気転(きてん) 頓作老(とんさくらう)に医道(いだう)奥儀(あうぎ)の伝(でん)を受(うけ)たりとも未(いま)だ 婦人(ふじん)の療治(りやうぢ)のしやう。女の情(じやう)もしらさるかゆへかゝる 恥(はじ)をかきたるべしよつて婦人(ふじん)の療治(りやうぢ)秘密(ひみつ)の妙薬(みやうやく) あるがゆへ汝(なんぢ)に伝(つた)ふべきの間/此法書(このはふがき)奥(おく)にしたゝめ置(をく) ものなれバ此法(このはう)を用ひて療治する時ハ婦人(ふしん)一切の 諸病(しよびやう)治(ぢ)せずといふことなし    婦人(ふじん)秘密(ひみつ)の妙薬 一第一/土気(つちけ)はなれぬ女にハ。みやうばんをせんじて  用ひ置(おき)其後(そのゝち)おくろもちの黒焼(くろやき)を用ゆべし  土気(つちけ)を大便(だいべん)にくだす事妙也 一背(せ)の凹(ひくき)女にハ江戸の生鰹(なまかつほ)のはしりに京の  初茄子(はつなすび)と胡瓜(きうり)とを大坂の川水にてせんじ  用ゆ忽(たちま)ち背高(せたか)ふなる事妙也又法/火(ひ)の見(み)  やぐらをけづり用ひてもよし