翻刻
【右丁】
おらんだ人此 世界(せかい)のはてを見きわめん
とて舟にてのりいだしたる事 紅毛談(こうもんだん)
といふ書に出たり其文を爰(こゝ)にのする
元禄【「録」とあるは誤り】年中に来りしおらんだじんに荒
井氏いろ〳〵の事を問れし中 彼(かの)かび
たん物語せしは我等本国にて五十
【左丁】
年以前の事なりしに世界(せかい)のはてを
見極めんといへる相談いたし船十二 艘(さう)
仕立 糧米塩薪(りやうまいしほたきゞ)の類まであまた積
入舟三 艘(ざう)で東西南北へ遣はしける先
此地をさる事二三千里ばかり東へこぎ
行しに何となく船おもくなり後には