翻刻
【右丁】
ものゝ申せしは是も三四千里もこぎ行し
に是には余(よ)ほどの島(しま)ありけるゆへもし
ひらきなば生産(せいさん)の便(たより)【「さより」とあるも誤記と思われる】ともなるべきとて
人々五十人ほどあげ置き俵米(ひやうまい)など
多くあてがい来年又来るべきとて残り
は帰りけり此処殊の外北によりし国なれ
【左丁】
ば昼半年夜半年といひし国は此処
なりとぞ昼半年の時 草木葉(さうもくは)を出し
夜半年のときみな枯るゝとぞさて来
春 本国(ほんごく)より来り彼島(かのしま)へあがり見ける
に去年留置ける人数不残相はてさつ
するに此国殊の外なる寒国(かんこく)ゆへ夜