琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

琉球雑話 - 翻刻

琉球雑話 - ページ 19

ページ: 19

翻刻

【右丁】 此 魚(うを)大海より陸地(くがぢ)近くいたる時は 必す大風おこるといへり又大魚あり身 の長(たけ)二三十丈 頭(かしら)に大きなる穴二ツあり 此穴より水を吐(はき)出すに河(かわ)のごとくつよ し大洋(たいよう)を渡る大船に遭(をふ)ときは則(すなわち) 其 首(かしら)を揚(あげ)て水を船中に吐(はき)いるゝ 【左丁】 は時に水 満(みち)て船 沈没(ちんぼつ)す此ゆへに船 此魚にあふときは酒を樽に入て海中に 投いるれば是を呑てされりたま〳〵浅き 処に漂(たゞよ)ひいたる事ある時人是をころ して油を煎(せん)ずといふ又大魚あり長(たけ) 二十四五丈名を仁魚(じんぎよ)と号す船を損(そん)