翻刻
【右丁】
海上(かいせう)にして水面蒼々(すいめんさう〳〵)として十里余り
西の方に当りて一ツの島あり此島凡二里
四方爰に米倉(こめくら)あり米穀雑穀(べいこくざつこく)を納る
蔵百七十ヶ所あり依て米倉島と名
付く左りへ廻りて湊あり是を乱炮録(らんほうろく)と
いふ此所に又一ツの関所あり方一里也
【左丁】
夫より五里 続(つゞき)たる松原の内に平城
あり是をへて三里めに高さ三十丈の
揚出しの楼門(ろうもん)あり此門を高鳳門(かうほうもん)と云
是より南側左右には商家軒をなら
べ市店をかまへ立ならふ此町の長さ凡
百七十町余夫より一ツの門有是を都(と)