翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

救民薬方録 - 翻刻

救民薬方録 - ページ 10

ページ: 10

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【右ページ】 一/五疳(ごかん)には芣(おほばこ)の根(ね)葉(は)実(み)ともに黒焼にして味噌(みそ)へ入れまぜ。鰻(うなぎ)のかばやき  に付もちゆべし          ○ 一/舌胎(せつたい)には昆布(こんぶ)を黒焼にし。紅粉(べに)にてとき付ぬりてよし          ○ 一/寸白(すばこ)には五八霜(まむし)の黒やきを酒にて呑(のむ)。痛(いたみ)所へも付べし奇妙(きみやう)なり          ○ 一/疱瘡(ほうそう)には小豆(あづき)。黒豆(くろまめ)。ゑんどうと。甘草(かんさう)少し加へ水にて煎(せんじ)て。毎日(まいにち)此汁を呑(のみ)。  豆をくふ時は妙に疱瘡かるし。ほうそう流行(はやる)とき呑/置(おく)べし。至(いたつ)て軽(かる)し 一ほう瘡の出(で)かねたるには蕗(ふき)のとふの影干(かげぼし)をせんじ呑(のま)すべし。一夜(いちや)のうちに山  あげる事妙なり 一疱瘡はしかの後(のち)。目にさわりある時は。川ゑびを潰(つぶ)し  つゆを取り梨子(なし)のしぼり汁(しる)と等分(とうぶん)にして目にさしてよし          ○疱瘡の呪薬(しゆやく) 一/辰砂(しんしや) 《割書:スイヒ》壱匁 一/麝香(じやこう) 五/厘(りん) 一トウゴマ 三十六/粒(つぶ)《割書:カハヲサリテ|ミバカリ》  右の三味五月五日の朝六ッ時三/味(み)の薬を清浄(しやう〴〵)なる板(いた)にて糊(のり)を押(おす)やうに 【左ページ】  トウゴマを竹箆(たけへら)にておして三/味(み)の薬をひとつに交(ま)ぜ。清浄(しやう〴〵)なる器物(いれもの)に入れ  置(おき)。下(した)に記(しる)す絵図(ゑづ)の通り。小児の十三ヶ所(しよ)に筆(ふで)を以て端午(たんご)の午の刻(こく)に  右薬を塗(ぬり)      大サ ◯此(かく)のごとし尤          薬/落(おち)次第也 点(てん)所 一/頭(かしら)上の中(なか) 一/後(うしろ)チリケ    【人体図前面・点所に◦】 一左右手の折目(をりめ) 一/胸(むね)の真中(まんなか) 一左右/脇(わき)の下(した) 一左右/足(あし)の折目《割書:俗にいふ|ひつかゞみ》 一左右/掌(てのひら)の中(なか)  【人体図後面・点所に◦】 一左右/足(あし)の平(ひら)《割書:俗にいう|つちふまず》   右之通り絵図(ゑづ)に合せ塗べし。 一小児壱人に此法を用る時は。薬/拵(こしらへ)候者  つけ候人も壱人也/別人(べつじん)をもちひべからず