翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

救民薬方録 - 翻刻

救民薬方録 - ページ 8

ページ: 8

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【右ページ】 一/蜂(はち)のさしたるに蓼(たで)のしぼり汁を付けてよし 一又/塩(しほ)をぬるもよし 一又いもんのくきの。やにを取付てよし          ○ 一いろ〳〵の虫/耳(みゝ)に入たるは胡麻(ごま)の油(あぶら)をさすべし 一又/蓼(たで)の絞汁(しぼりしる)を入るもよし          ○ 一/百足(むかで)のさしたるには。そのむかでを直(すぐ)にころしつけて妙なり 一又にわとりのふんを水にて付けてよし          ○ 一/蛇(へび)類に咬(かま)れたるには山中(さんちう)などならば急(きう)に地(ち)を堀(ほり)。かまれたる手足(てあし)を其中(そのなか)へ  入れ。上(うえ)より土(つち)をかけ堅(かた)く押(おし)付。その上よりあつき小便(せうへん)をしそゝぎ疵(きず)口より毒気(どくき)を  もらして土(つち)を去(さ)り。疵(きす)口へ小/便(べん)しかけ後(のち)糞(くそ)を厚(あつ)くぬり布(ぬの)か木綿(もめん)にてくゝり  宿(やど)帰(かへ)り冷酒(ひやさけ)にて糞(くそ)を洗ひ去(さ)り。雄黄(をわう)。乾姜(かんしやう)を等分(とうぶん)にし。馬歯莧(すめりひゆ)の汁に  調(とゝの)へ疵にばかりあげ廻(まは)りへ敷(しき)。其上を布(ぬの)るいにてくゝり置べし。吞薬(のみぐすり)には  紫莧(むらさきびゆ)の汁を取り一二/盃(はい)吞(の)むべし。升麻(しやうま)葛根湯(かんこんたう)を吞(のめ)ば猶(なほ)よし  一又/貝母(ばいも)を粉(こ)にし酒にてゑふまで吞時(のむとき)はしばらくして酒(さけ)疵(きず)より水(みづ)となり 【左ページ】  出(いづ)る。水/出止(でや)みて後(のち)貝母(はいも)の粉(こ)を付けてよし 一又たばこの葉(は)付てよし 一又/蚯蚓(みゝづ)の首(くび)に白節(しろきぶし)ある所。五六/分(ぶ)切り摺(すり)たゞらかし。さし口に付てよし 一又きせるのやにを付てよし 一又/黒豆(くろまめ)の葉(は)。塩(しほ)少し加へて付てよし 一又/胡椒(こしやう)の粉(こ)を酢(す)にて解(とき)つけてよし   右見合て用ゆ蛇(へび)に咬(かま)れたる人。川(かわ)を渡(わた)るべからず。水にて手足(てあし)洗(あら)ふべからず          ○ 一水に溺(おぼ)れたる者は。早(はや)く口を開(ひら)き箸(はし)をくはへさせ水を出すべし。其(その)衣裳(いしやう)を  脱(ぬが)せ臍(へそ)の中へ灸(きう)をすべし。両人にて竹の管(くだ)をもつて両方の耳(みゝ)を吹(ふく)べし。  夫(それ)より桶(おけ)を横(よこ)にしてそれへ腹(はら)をあてさせそろ〳〵舁(かき)あるけば水出て活(いき)る  或は又/戸(と)びらの上へ蒲団(ふとん)なりとも高(たか)く置(お)き。夫(それ)へ腹(はら)を当(あて)うつむけて  横(よこ)に臥(ふ)させ戸びらを舁(かき)てゆくべし。息出(いきいで)ば生姜(せうが)の汁(しる)を口中へ入べし 一又水を出(だ)さすには。気丈(きしやう)なる人をあをのけに臥(ふさ)し其上(そのうへ)へ溺(おぼ)れし人をうつ伏(ぶせ)  に乗(の)せて。気丈の人を押(おし)て。そろ〳〵うごかすれば水出る 一又/皂莢(さいかち)を粉(こ)にして綿(わた)に包(つゝ)み肛門(こうもん)の中に 入るゝ。女は前陰(ぜんいん)と肛門(こうもん)とに入る  しばらくして水出/蘇生(よみがへ)る