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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 120

ページ: 120

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賁飾(かざり)立(たて)。さま〳〵の饗応(きやうおう)美(び)をつくし其(その)酒宴(しゆえん)には。楽器(がくき)を連(つら)ね舞歌(ぶか)の 子女(しぢよ)衆(おほ)く列座(れつざ)し。さま〳〵の興(きやう)を促(うなか)せり衣裳(いしやう)に花(はな)をかざりては。桃李(とうり)の色(いろ)を あらそひ顔色(がんしよく)に。笑(ゑみ)をふくんでは夜月(やげつ)のかけ媚(こび)をなす。まことに歯牙(しげ)の春色(しゆんしよく)と はかゝる事(こと)をや云(い)ひつらん。康廣(やすひろ)は應洞(おうたう)が己(すで)に両鬢(りやうびん)の霜(しも)ふりて。翁(おきな)さびたる 顔色(がんしよく)なるにかゝる色(いろ)をもてあそぶを見(み)るより。傍(かたはら)なる通事(つうじ)に云含(いひふく)め應洞(おうとう) に告(つげ)させける。御覧(こらん)の如(ごと)く我等(われら)老衰(らうすゐ)に及(およ)べること。年齢(ねんれい)より抜群(ばつくん)に見(み)え候 は数年(すねん)干戈(かんくわ)の内(うち)にあつて。多(おほ)くの心労(しんらう)をなす故(ゆゑ)なりと存(そん)するに。又(また)應君(おうくん) はつね〳〵如此(かくのごとく)安樂(あんらく)の中(うち)におはしますなれば。何(なん)の憂(うれひ)もあるまじきに見(み) 申せば両鬢(りようびん)全(まつた)く白(しろ)くなり候こと心得(こゝろえ)がたき一事(いちじ)なりと難(なん)じたるは。應洞(おうとう) が色欲(しきよく)に淫(いん)することを少(すこ)し諷言(あてこと)したるとは聞(きこ)え[け]り。それより王城(わうしやう)に到着(いたりつき)