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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 180

ページ: 180

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ぬれば。佐渡守(さどのかみ)は千秋樂(せんしうらく)を謡(うた)ひをさめ其日(そのひ)の会(くわい)は終(おは)りける。    小西行長(こにしゆきなが)抜懸(ぬけかけ)《割書:附(つけたり)》藤堂佐渡守(とう〴〵さどのかみ)唐島(からしま)を放火(はうくわ)の事(こと) 諸軍(しよぐん)すでに壱岐(いき)の風本(かざもと)に至(いた)つて数日(すじつ)逗留(たうりう)すといへども逆風(きやくふう)に逢(あふ)がゆゑおの〳〵 気(き)をせき。意(こゝろ)もだへけれども如何(いかゞ)とも詮方(せんかた)なくて風待(かざまぢ)して居(ゐ)たる処(ところ)に行長(ゆきなが)の 思(おもひ)らく海涛(かいとう)もしおだやかならば。諸将(しゆしやう)の船(ふね)みな発(はつ)すべししか〴〵人(ひと)に先(さき)だつ て速(すみやか)に朝鮮(てうせん)に入(い)らんにはと思(おも)ひ定(さだ)め。其夜(そのよ)の夜半(やはん)ばかりにひそかに纜(ともづな)をとき手(て) 勢(せい)をまとひ。宗義智(そうよしあきら)が人数(にんず)と共(とも)に押出(おしいだ)して対馬(つしま)豊崎(とよさき)に馳(はせ)たりけり翌朝(よくてう) になりければ逆風(きやくふう)やうやくに静(しづま)りたれば諸手(もろて)の船(ふね)ども早(はや)く馳(はせ)んと錠(いかり)を上(あぐ) るに至(いた)つて。清正(きよまさ)長政(ながまさ)等(とう)行長(ゆきなか)が船(ふね)の見(み)えざるにおどろき。さらば船共(ふねとも)を 押出(おしいだ)せとて我先(われさき)にと漕行(こきゆき)ける。すでに進(すゝ)み行(ゆく)こと五六 里(り)も過(すぎ)つらんと思(おも)ふ