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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 182

ページ: 182

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に漕(こき)うかべたるは。敵船(てきせん)の気(き)を奪(うば)はん為(ため)の見(み)せ船(ふね)のかざりのみなりければ。はか〳〵 しき人数(にんず)をも乗(のら)ざるゆゑ。意(こゝろ)やすく時(とき)の間(ま)に百艘(ひやくそう)あまりの船(ふね)を乗取(のつと)り。高虎(たかとら) は此勢(このいきほ)ひに唐島浦(からしまうら)へ漕付(こぎつけ)て島(しま)の人家(じんか)を放火(はうくわ)して。敵(てき)の首(くび)百(ひやく)ばかり討取(うちと)り。 手勢(てぜい)のこらず陸(くが)へ上(あが)り陣取(ぢんとり)ける。味方(みかた)の諸将(しよしやう)は放火(はうくわ)の火煙(くわゑん)に驚(おどろ)き。抜(ぬけ)がけの 者(もの)ありけりや。急(いそ)ぎ船(ふね)を漕(こぎ)つけて味方(みかた)の勇士(ゆうし)をはげませよと。船手(ふなて)の勢(せい)は 申(まうす)に及(およ)ばず。数千(すせん)の兵船(ひようせん)我(われ)おとらじと乗出(のりいだ)し。逃行敵(にげゆくてき)の番船(ばんせん)ともを乗(のり)か け〳〵奪(うば)ひ取(と)る。既(すで)に其数(そのかず)百余艘(ひやくよさう)におよびける七人の目付(めつけ)もろとも諸手(しよて)の大(たい) 将(しやう)は。唐嶋(からしま)に打(うち)あかりて暫(しばら)く休息(きうそく)したりける。七人の内(うち)より今日(こんにち)の取合(とりやい)を早速(さつそく) 名護屋(なごや)へ早船(はやふね)をもつて注進(ちうしん)ある。諸将(しよしやう)すでに唐島(からしま)に打上(うちあか)り。一所(いつしよ)に会合(くわいがふ)して 今日(こんにち)の働(はたら)きは。藤堂(とう〴〵)が手(て)一番(いちばん)なりと評議(ひやうぎ)し。重(かさ)ねて朝鮮(てうせん)へ向(むか)ふべきやう如何(いかゞ)せ