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て大功(たいこう)をとぐる上(うへ)は。今夜(こんや)はこゝにて休息(きうそく)すべきなれども。釜山浦(ふさんかい)の城(しろ)破(やぶ)れ
ぬと聞(きこ)へなば。東萊(とくねき)にても聞(きゝ)おぢして居(を)るべし日数(ひかず)を経(へ)なば。敵(てき)にも防(ふせ)ぎ
の備(そな)ひをなすべし。此図(このづ)をぬかさず急(いそ)ぎ東萊(とくねき)を攻取(せめとり)。名誉(めいよ)をあらはさ
ん。多(おほ)くの首(くび)を日本(につほん)へ渡(わた)し将軍(しやうぐん)の御感(こかん)に預(あづか)らんはいかにと有(あり)ければ。宗(そう)有(あり)
馬(ま)も此義(このぎ)しかるべしと同(どう)じければ。急(いそ)ぎ家人(げにん)どもへ触(ふれ)てその用意(ようい)せよ
とて兵粮(ひやうらう)をつかひ。馬(うま)にもの飼(かい)し日(ひ)もやう〳〵未(ひつじ)のはじめに成(なり)にけり。諸(しよ)
人(にん)勇(いさ)み進(すゝ)みて軍馬(ぐんば)をはやめ。急(いそ)きし故(ゆゑ)日本道(につほんみち)六 里(り)なれば。二 ̄タ時半(ときはん)
に打(うつ)て東萊(とくねぎ)におし寄(よせ)ける。此城(このしろ)にも朝鮮人(てうせんじん)一万二千 余騎(よき)にて守(まも)りし
に。小西行長(こにしゆきなが)七千 余騎(よき)つゞく勢(せい)五千 余騎(よき)三 方(ばう)へわかれて攻(せめ)かゝる。釜山浦(ふさんかい)
の戦(たゝかひ)を聞(きゝ)ておそれ居(ゐ)し事(こと)なれば。大将(たいしやう)牛翼(きうよく)一 番(ばん)に落行(おちゆく)ゆゑ李元(りげん)