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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 215

ページ: 215

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咄(とつ)と喚(おめい)て突(つき)かゝる。鍋島平五郎成證(なべしまへいごろうなりずみ)駈立(かけたて)られ。五 町(ちやう)ばかり敗走(はいさう)す朝鮮勢(てうせんせい) 勝(かつ)に乗(のつ)て追(おひ)かけ来(きた)る。清正(きよまさ)が左(ひだ)りの先手(さきて)加藤右馬允(かとううまのじやう)。九鬼四郎兵衛広(くきしろへゑひろ) 高(たか)等(ら)。弓(ゆみ)鉄炮(てつほう)をもつて陰(ゐん)にとぢ陽(やう)に開(ひら)きて。矢種(やだね)玉薬(たまくすり)をおしまず雨(あめ)の降(ふる) 如(こと)く散々(さん〴〵)に射(ゐ)けれども。朝鮮勢(てうせんぜい)は馬上(ばしやう)の達者(たつしや)の兵(へい)なれば。討(うて)ども射(ゐ)れ とも事(こと)ともせず。真黒(まつくろ)になつて押(おし)かゝる此時(このとき)加藤清兵衛(かとうせいべゑ)は。あかねの切裂(きつさき) のさし物(もの)にて。馬(うま)より飛下(とひお)り十文字(じふもんじ)の手鑓(てやり)を引(ひつ)さけ。真先(まつさき)に駈出(かけいだ)し驀地(まつしくら) に突(つき)かゝり。人馬(にんば)のきらいなく翌横(じうおう)にかけ立(たて)。勇(ゆう)を振(ふる)ふて力戦(きりせん)す此(この)鑓先(やりさき)に 廻(まは)る者(もの)は。人馬(にんば)ともに助(たすか)るは稀(まれ)なりけり。庄林隼人(しやうはやしはやと)是(これ)を見(み)て。丹頂(たんてう)の立鶴(たちづる)の 書(かい)たる白七子(しろなゝこ)の陣羽織(ぢんばをり)を着(ちやく)し。かす毛(け)の馬(うま)に打乗(うちのり)手勢(てぜい)二十 騎(き)ばかりを。 真丸(まんまる)に備(そな)ひ群(むら)かり立(たつ)たる敵中(てきちう)へ。会釈(ゑしやく)もなく諸鐙(もろあぶみ)を合(あは)せ。一 文字(もんじ)に駈入(かけいり)