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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 239

ページ: 239

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備後(びんご)。粉骨(ふんこつ)をつくして此城(このしろ)を攻落(せめおと)しけるに。栗山(くりやま)が兜(かふと)の枇杷(びわ)の葉(は)の立物(たてもの) の両方(りやうはう)へ。矢(や)三筋(みすぢ)射立(いたて)られ折(をり)かけたれば其(その)有(あり)さまゆゝしくぞ見(み)へたりける。扨(さて)討(うち) 取(とる)ところの首(くび)どもの鼻(はな)をそぎ。酒(さけ)にひたし日本(につほん)へ渡(わた)しければ秀吉公(ひてよしこう)御感(こかん)有 て。清正(きよまさ)行長(ゆきなが)同(どう)やうに首数(くびかす)至来(とうらい)大慶(たいけい)に思召(おほしめす)との御書(ごしよ)を下(くだ)されける。長(なが) 政(まさ)は金海(きんかい)に陣(ぢん)を取(とり)人馬(にんば)の息(いき)を休(やす)め。扨(さて)後藤又兵衛(ごとうまたべゑ)村上彦右衛門(むらかみひこゑもん)を呼(よび) て申されけるは。其方(そのはう)ども手勢(てせい)を引(ひい)て船(ふね)に乗(のり)川上(かはかみ)へはたらき。川(かは)の近辺(きんへん) なる在々(ざい〳〵)を放火(はうくわ)し候へと有(あり)ければ。両人共(りやうにんとも)命(めい)を請(うけ)四百 計(ばかり)の勢(せい)を卒(そつ)し 船(ふね)に乗(の)り。川上(かはかみ)へ至(いた)りて所々(しよ〳〵)を放火(はうくわ)しけるに川(かは)の西(にし)に一ツの砦(とりで)の城(しろ)見へたり。通(つう) 辞(じ)を呼出(よひいだ)し所(ところ)の者(もの)に問(と)へば。稷山(しよくざん)といへる城(しろ)なりといふ金海城(きんかいじやう)の落人(おちうと)も。 みな此(この)城(しろ)へ逃入(にげいり)候と云(いゝ)ければ。後藤(ごとう)村上(むらかみ)下知(げぢ)して鉄炮(てつはう)の兵(へい)を追手(おふて)へさし