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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 248

ページ: 248

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清正(きよまさ)と一 手(て)になる。小西(こにし)が勢(せい)ども道(みち)〳〵乱妨(らんばう)なして取(とり)しと見(み)へて。木綿布(もめんぬの)など 数千反(すせんだん)牛馬(ぎうば)におはせて来(きた)りしを。清正(きよまさ)見(み)て大(おほい)に怒(いか)り大眼(だいがん)をもつて小西(こにし)をはつ たと白眼(にらみ)。人(ひと)多(おほ)き中(なか)よりゑらみ出(いだ)され異国(ゐこく)の先手(さきて)を命(めい)ぜられし。貴殿(きでん)の軍(ぐん) 勢(せい)かゝる見(み)ぐるしき有(あり)さまや有(ある)べき。都(みやこ)へ入(い)らば綾羅(れうら)錦繍(きんしう)はいふにおよばず。金(きん) 銀(ぎん)財宝(ざいはう)充満(じうまん)たるべしかゝる木綿布(もめんぬの)などに。心(こゝろ)をかける兵士(へいし)にては此後(このご)の道(みち)の 妨(さまた)げとなりて戦(たゝか)ひの程(ほど)もおもひやらるゝなり。楚(そ)の項羽(こうう)が鉅鹿(きよろく)の戦(たゝか)ひに船(ふね)を しづめ。釜瓶(ふへい)を破(やふ)り家財(かざい)をやき士卒(しそつ)に必死(ひつし)をしめしてこそ。戦(たゝか)ひ勝(かつ)つて王離(わうり)を 擒(とりこ)としたりと。史記(しき)にも見へて候へば今(いま)征伐(せいばつ)のはじめにかく乱妨(らんばう)を先(さき)だてたら んば甚(はなは)だもつてしかるべからず。残(のこ)らず焼捨(やきすて)られよと云(いひ)ければ。行長(ゆきなが)も理(り)につめ られ汗(あせ)を流(なが)して赤面(せきめん)し。二万 計(ばかり)の兵共(へいとも)道々(みち〳〵)奪(うば)ひ来(きた)りし品(しな)〳〵を。山(やま)の如(ごと)