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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 250

ページ: 250

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日本勢(につほんぜい)の矛先(ほこさき)強(つよ)くなか〳〵敵(てき)しがたしと聞(きこ)へければ。京都(きやうと)の民間(みんかん)我先(われさき)にと落行(おちゆき) けるに。同(おな)じく朝鮮(てうせん)の王宮(わうきう)も惟(たゞ)に京都(きやうと)を開(ひら)くべきに。評議(ひやうぎ)まち〳〵にして大臣(だいじん)を始(はじめ) としてみだりに慌(あは)つるばかりなり。是(これ)より先(さき)理馬(りば)金應壽(きんおうじゆ)首相(しゆしやう)某(それかし)等(ら)蜜々(みつ〳〵)【ママ】に相(さう) 談(だん)し。京都(きやうと)を落(おち)て王駕(わうが)を西(にし)に幸(みゆき)あるべしと定(さだ)め置(おき)。その事(こと)いまだ外朝(くわいてう)には誰(たれ) も知(し)るものなかりしを。都承旨(としやうし)李恒福(りごうふく)等(ら)柳左相成龍(りうさしやうせいりう)が。忠州(ちくしう)の軍(いくさ)破(やぶ)れて 帰(かへ)りしよしを聞(きい)て成龍(せいりう)が方(かた)へ来(きた)り。首相(しゆしやう)某(それがし)国(くに)をあやまること如此(かくのごとく)なり請(こ)ふ らくは御一族(ごいちそく)の衆中(しゆうちう)とともに奏聞(そうもん)し此(この)京城(けいじやう)を棄(すて)給へ。他所(たしよ)へ臨幸(りんこう)あるべきの 失策(しつさく)なることを諌(いさ)め奉(たてまつ)らんと云(いふ)ほどに。領府事(れうふじ)金貴栄(きんきえい)等(ら)中(なか)に於(おゐ)て憤(いきとほ)り 諸大臣(しよたいしん)とともに進(すゝ)んで請(こ)ふらくは京城(けいじやう)を固(かた)く守(まも)りて倭賊(わぞく)を防(ふせ)がんことを謀(はか)り 給へ。京城(けいじやう)を捨(すて)んと申す等(ともがら)は全(まつた)く是(これ)小人(しようじん)なり。かまへて其言(そのこと)を執(とり)たまふべからず