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公(こう)もおなじく京城(けいじやう)を棄(すて)べき同意(とうい)にやと云(いふ)。柳相(りうしやう)云(いふ)やう権悏(けんけふ)が言(ことば)はなはだ以(もつ)て
忠義(ちうぎ)あり。しかしながら事(こと)の勢(いきほひ)に於(おゐ)てしからざるのことを得(え)ずしばらく京都(きやうと)を
御 ̄ン開(ひら)きあるべきか。其(それ)につゐて諸王子達(しよわうじたち)を諸道(しよたう)へ分(わか)ち遣(つかは)し。人数(にんず)をもてる
諸将(しよしやう)の鎮(しづ)めと定(さだ)めて。事(こと)急(きふ)なるにおよんで招集(めしあつ)め王事(わうじ)を勤(つと)め給ふべし。世子(せいじ)は
また御 ̄ン駕(か)にしたがつて御行啓(ごこうけい)あるべし。と奏(そう)するに評議(ひやうぎ)はじめて定(さだま)りけり
こゝにおゐて臨海君(けもかいくん)は咸鏡道(えあんたい)に行(ゆき)給へ。領府事(れうふじ)金貴栄(きんきえい)漆渓君(しつけいくん)尹卓然(いんたくせん)
これにしたがふ。順和君(じゆんわくん)は江原道(こうげんたい)にゆくべし長渓君(ちやうけいくん)。黄廷或(くわうていいく)。護軍(ごぐん)黄赫(くわうかく)同(おなしく)
知李墍(ちりき)等(ら)これにしたがふ。赫(かく)が娘(むすめ)は順和(しゆんわ)の夫人(ふじん)たり。李墍(りき)はまた原州(げんしう)の人(ひと)
たるゆゑ同(おな)じく是(これ)を遣(や)られける。時(とき)に柳相(りうしやう)は留将(りうしやう)として城(しろ)にのこれば。首将(しゆしやう)
をはじめ宰臣(さいしん)数十人(すじぶにん)。御 ̄ン駕(が)の御 ̄ン供(とも)なれど柳左相成龍(りうさしやうせいりやう)には。御 ̄ン供(とも)の命(めい)も出(いで)