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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 257

ページ: 257

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を倭兵(わへい)の手(て)に渡(わた)すべからずと。守謙(しゆけん)等(ら)自焼(じしやう)するとこそしられける。沙峴(しやけん)を  越(こ)えて石橋(せききやう)に至(いた)れる時雨(しぐれ)稍(やうや)くに降来(ふりきた)る。京畿監(けいきかん)権徴(けんてう)等(ら)も追付(おひつき)て御 ̄ン供(とも)に したがふ。碧蹄駅(へきていえき)に至(いた)れる頃(ころ)雨(あめ)しきりに降(ふ)りければ。供奉(ぐぶ)の上下(じやうげ)一行(いちきやう)に沾濕(ぬれしめり)て 行(ぎやう)をすゝむべきやうなかりしかば。かくては叶(かな)ふべからずとてしばらく駅舎(えきしや)に入(いり)て 休息(きうそく)すれど。なか〳〵雨(あめ)の晴(はれ)べきやうなければまた御 ̄ン駕(が)をすゝめらるゝに。是(これ)より 衆官跡(しゆくわんあと)にとゞまり。都城(とじやう)に還(かへ)りけるも多(おほ)かりければ。その中(うち)に侍従台官(じじうだいくわん)の 官人(くわんにん)の。すべあるもの共(ども)も打(うち)まじわつて心(こゝろ)〳〵に逃出(にげいづ)るゆへ。供奉(ぐぶ)の族(ともがら)次第(しだい)〳〵に 減少(げんしやう)するこそうたてけれ。扨(さて)また順和君(じゆんわくん)も江原道(こうげんたい)へと落(おち)給へしが。是(これ)も同(おな) じく御 ̄ン供(とも)の士(し)一人二人と遁(のが)れ行(ゆき)。今(いま)はやうやく十 余人(よにん)のみなれば。かくては道(みち)の程(ほど) もおぼつかなしとて。道(みち)をかへて臨海君(りんかいくん)の落(おち)給へし咸鏡道(えあんたい)へと落(おち)給へける。