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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 259

ページ: 259

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事(こと)の出来(いでき)ぬと見(み)つれば。黒田(くろだ)鍋島(なべしま)が輩(ともが)ら両方(りやうはう)にわかれて是(これ)を制(せい)し。松浦(まつら) 福島(ふくしま)長曽我部(ちやうそかべ)毛利(もうり)立花(たちばな)の諸将(しよしやう)。左右(さいふ)に和談(わだん)をなさしめたり。島津(しまづ)が輩(ともがら) これを決(けつ)して。是非(ぜひ)ともに先陣(せんじん)は太閤(たいかふ)の御定(おんさだ)めなれば行長(ゆきなが)に定(さだ)めおいて。他人(たにん)の 争(あらそ)ふべき事(こと)にあらず。しかりとは云(いひ)ながら行長(ゆきなが)すでに所々(しよ〳〵)の城(しろ)を抜(ぬき)とられた る上(うへ)は。其(その)手柄(てがら)抜群(ばつくん)なりしかれば今(いま)王城(わうじやう)に入(い)るの功(こう)におゐては。他(た)にゆずるともか たきにあらず。これによつて我々(われ〳〵)の存(そん)ずるには清正(きよまさ)行長(ゆきなが)の両将(りやうしやう)相分(あひわか)れ。両道(りやうだう) より兵(へい)を進(すゝ)めは可(か)ならんかと。道理(たうり)を告(つげ)て取(とり)あつかへば行長(ゆきなが)これに心服(しんふく)し。 此義(このぎ)最(もつとも)なる事(こと)我等(われら)なんぞ違背(ゐはゐ)申さん。さらば各々(おの〳〵)に御まかせ申べし。先(まづ) これより王城(わうしやう)に至(いた)るに二ツの道(みち)あり。一ツは驪州(りしう)といふところを越(こ)ゆその道(みち)江(え)を 渡(わた)り。楊根(やうこん)と云(いふ)ところにより龍津(りうしん)といふ大河(たいか)を渡(わた)り。京都(きやうと)の東(ひがし)に出(いづ)る道(みち)