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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 276

ページ: 276

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是(これ)も同(おな)じく城(しろ)を出(いで)て揚州(やうしう)さして落行(おちゆき)ける。かくて行長(ゆきなが)が兵士(へいし)ども王城(わうじやう)に到(いた) り着(つい)て。いかさまにも手痛(ていた)き一 戦(せん)もあるべきかと各々(おの〳〵)高名(かうみやう)を意(こゝろ)がけ我(われ) 先(さき)にと攻寄(せめよせ)る。実(まこと)に他(た)の府城(ふじやう)とは事(こと)かはつて。関門(くわんもん)牢(かた)く鎖(とざ)し石垣(いしがき)高(たか) く聳(そび)へたり。門(もん)の高(たか)さは十 餘丈(よじやう)敢(あへ)てたやすく攀登(よぢのぼ)るべきやうもなし。 行長(ゆきなが)も門外(もんくわい)に暫(しばら)く馬(うま)をひかへて仰(おほ)き見(み)るのみなれば。諸備(しよそなひ)ともに馬蹄(ばてい) をとゞめて。大将(たいしやう)の下知(げぢ)を待(まつ)ところに案内(あんない)のために。召捕(めしとり)し生口(いけどり)の申す やう。なか〳〵此門(このもん)より入(いら)せ給はん事(こと)。関(くわん)ひらかずしては叶(かな)ふべからず。此門(このもん) より東(ひかし)に当(あた)りて水門(すゐもん)あり。其(その)広(ひろ)さ方五尺(はうごしやく)鉄(てつ)の透(すか)し有(あり)これを推切(おしきつ)て 入給はゞ。たやすく御人数(ごにんず)入(いる)べしと教(おし)へければ。行長(ゆきなが)大(おほい)に歓(よろこ)びこれぞ屈竟(くつきやう) の入場(いりば)なれ。さらば其(その)水門(すいもん)を打(うち)やぶれと云(い)へども。人夫共(にんぶども)はいまだ馳(はせ)つかず大(おほ)