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罪(つみ)を正(たゞ)し。早(はや)く是等(これら)を退(しりぞ)けらるべしと奏(そう)すれども。猶(なほ)これを許用(きよよう)なきを諫(かん)
官(くわん)御吏(きょし)の大臣(だいじん)とも。しきりに此事(このこと)を申 請(こふ)により。首相(しゆしやう)某(それがし)その官職(くわんしよく)をやめ
られければ。柳左相成龍(りうさしやうせいりう)首相(しゆしやう)となり。崔興源(さいこうげん)左相(さしやう)となり尹斗寿(いんとしゆ)右相(うしやう)と
なされけるところ。柳相(りうしやう)また罪(つみ)あるを以(もつ)て官(くわん)をやめられ。兪泓(ゆこう)を右相(うしやう)となし
崔興源(さいこうけん)首相(しゆしやう)にすゝみ。尹斗寿(いんとじゆ)左相(さしやう)にかはりけり。
朝鮮王(てうせんわう)平壌(へくしやく)に入事(いること)
すでに五月十日には李㫟(りえん)は。其日(そのひ)の午(うま)の刻(こく)ばかりに。南城門(なんせいもん)の楼(らう)に登(のぼ)りて
人民(じんみん)を慰諭(いゆ)せらる。此日(このひ)感鏡北道(こんあんほくだう)兵使(へいし)申硈(しんきつ)も馳(はせ)まゐる。猶(なほ)今以(いまもつ)て
王城(わうじやう)へ敵兵(てきへい)の来(きた)りし沙汰(さた)なかりしかば。衆臣(しゆうしん)みな〳〵議(ぎ)して京畿(けいき)をみだ
りに遷幸(せんこう)ありしこと失策(しつさく)なりと云(いふ)について。承旨官(じやうじくわん)申磼(しんさふ)はかへり至(いた)り。