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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 294

ページ: 294

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   黒田甲斐守長政(くろだかひのかみながまさ)武勇(ぶゆう)の事(こと) 偖(さて)また日本(につほん)の諸将(しよしやう)は手分(てわけ)を定(さだ)めて押出(おし)いだ)す中(なか)にも小西行長(こにしゆきなか)は加藤清正(かとうきよまさ)王(わう) 城(じやう)へ入(い)らずして。国王(こくわう)王子(わうじ)を追行(おひゆき)しと聞(きゝ)しかば。心急(こゝろいそ)がれ。いかにもして清正(きよまさ)よ り先(さき)へ朝鮮王(てうせんわう)が。または王子(わうじ)を擒(とりこ)となして清正(きよまさ)に鼻(はな)あかせんと。兵士(へいし)を急(いそ)がせ 進(すゝ)み行(ゆく)。其日(そのひ)は東坡駅(とうばえき)に陣取(ちんどり)し。あくれば十一日 開城(かせん)へ発向(はつかう)せんとて小西(こにし)が先(さき) 手(て)。日比左近右衛門(ひゞさこんゑもん)。小西若狭守(こにしわかさのかみ)。二 陣(ちん)は大村新八郎(おほむらしんはちらう)。宗(そう)対馬頭(つしまのかみ)。とだん〳〵 押行(おしゆく)ところに。朝鮮(てうせん)の船大将(ふなだいしやう)利統制(りとうせい)といふ者(もの)。開城府川(かせんふかは)に待(まち)かけ居(ゐ)しが。 小西(こにし)が勢(せい)の押来(おしきた)ると聞(きゝ)て。五千 余騎(よき)を下知(げぢ)し小西(こにし)が先手(さきて)へ無二無三(むにむざん)に打(うつ) てかゝる。小西(こにし)が先勢(さきぜい)不意(ふい)を打(うた)れて色(いろ)めくところを。利統制(りとうせい)半弓(はんきう)を以(もつ)て さしつめ引(ひき)つめさん〴〵に射(ゐ)る。日比左近右衛門(ひゞさこんゑもん)小西若狭守(こにしわかさのかみ)一(ひと)さゝへもせず。射(ゐ)