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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 326

ページ: 326

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  働(はたら)きける故(ゆゑ)日本勢(につほんぜい)忽(たちま)ち十五六人 打倒(うちたふ)され。四方(しはう)へさつと開(ひら)きけるこれを。   見(み)るより飯田角兵衛(いゝだかくべゑ)大(おふ)いに奮発(しんぱつ)し驀地(まつしぐら)に馳来(はせきた)り。大手(おほで)をひろげ   て立向(たちむか)ふ。穀々理(こく〳〵り)は是(これ)を見(み)て只(たゞ)一 打(うち)に打殺(うちころ)さんと棒(ぼう)振上(ふりあげ)力(ちから)をきはめて打(うち)おろ   すを。角兵衛(かくへゑ)心得(こゝろえ)たりと身(み)をかはしそのまゝ馳寄(はせより)。穀々理(こく〳〵り)の肩(かた)のあたりに   手(て)をかけ引(ひき)よする。敵(てき)も得(え)たりと組付(くみつく)を角兵衛(かくべゑ)敵(てき)の上帯(うはおび)を持(もち)。力(ちから)にま   かせて引(ひき)かつぎ。真一文字(まいちもんじ)に馳出(はせいだ)し味方(みかた)の陣(ぢん)へ駈戻(かけもど)り。ヤト声(こゑ)かけて投付(なげつく)れ   は是(これ)も同(おな)じく味方(みかた)の兵士(へいし)駈寄(かけよつ)て。つゐに縄(なは)をぞかけたりける。清正(きよまさ)は大(おほい)に歓(よろこ)び   穀々賀兄弟(こく〳〵がきやうだい)を引出(ひきいだ)し。首(くび)を刎(はね)孫兵衛(まごべゑ)が亡體(なきがら)に手向(たむ)けらけると   なり是(こ)は孫兵衛(まごべゑ)が討死(うちじに)の説(せつ)を聞傳(きゝはべ)る故(ゆゑ)こゝにしるしぬ。いづれが是(ぜ)なるや   尚(なほ)後人(こうじん)の評(ひやう)を待(まつ)のみ