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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 354

ページ: 354

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聖上(せいしやう)の親(みづか)ら御 出(いて)あつて勅命(ちよくめい)なくば叶(かな)ふべからずと。口(くち)を揃(そろ)へて奏(そう)する故(ゆゑ)是非(せひ) なく。朝鮮王(てうせんわう)館門(くわんもん)に登(のぼ)らせ給ひて承旨(ぢやうじ)の官(くわん)をして此(この)むねを仰(おほ)せらるゝに 父老(としより)ども数(す)十人 堂下(とうか)に拝伏(はいふく)して。勅命(ちよくめい)を畏(かしこま)りて退(しりそ)きける。この故(ゆゑ)に平壌(へくしやく)の 者(もの)ども大(おほい)に歓(よろこ)び。それより方々(はう〳〵)に人(ひと)をつかはし老若男女(らうにやくなんによ)山谷(さんこく)の間(あひた)に隠(かく)れ居(ゐ)たる 者(もの)どもを。招(まね)き集(あつ)め。こと〳〵く城内(じやうない)に入(いり)たれば又(また)城中(じやうちう)に人(ひと)満(みち)て。元(もと)の人居(じんきょ)となりに ける。しかるに日本(につほん)の斥候(ものみ)時々(とき〳〵)大同江(たいとうこう)辺(へん)に形(かた)ちをあらはしけるよし。潜言(ひそめく)を聞(きく) より諸臣(しよしん)惧(おそれ)を生(しやう)じ。宰臣(さいしんか)盧稷等(ろしよくら)廟中(へうちう)の神主(じんしゆ)なんどを取(とり)もち。己(おのれ)が同志(どうし)の 者(もの)ともを引(ひき)つれ。道(みち)を求(もと)めて落行(おちゆか)んとす城中(じやうちう)の民(たみ)ども是(これ)を見(み)て。大(おほい)に怒(いか)り刃(やいば)を 取(とつ)て盧稷等(ろしよくら)が遁(のかれ)んとする路頭(ろとう)を遮(さへき)り。おもひ〳〵に打(うち)たゝきすでに廟社(べうしや)の神(じん) 主(しゆ)をも地上(ちしやう)にたゝき墜(おと)され逃行(にげゆき)ける。また堂上(とうしやう)に向(むか)つて大音(だいおん)に罵(のゝじ)りけるは。汝等(なんぢら)