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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 363

ページ: 363

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爰(こゝ)を大事(たいし)と防(ふせ)き戦(たゝか)ふ。清正(きよまさ)は自(みつか)ら陣頭(ちんとう)に馬(うま)を乗出(のりいだ)し兼(かね)て命(めい)じ置(おい)たる 鉄砲(てつはう)の兵に下知(げぢ)し。一 度(と)に打(うち)かけさせつゞいてどつと押(おし)かゝり。塀(へい)を二三 間(げん)打破(うちやふ)りて 喚(おめ)きさけんで突入(つきいり)ければ征東使(せいとうし)今は叶(かな)はじと剣(けん)を振(ふり)かざし一 方(はう)の血路(けつろ)を開(ひら)き 鶏関(けいくわん)の方(かた)へ逃(にげ)たりけるを小代 下総守(しもふさのかみ)。鵤平治(いかるかへいち)。井上大九郎(ゐのうへたいくらう)追(おひ)かけつゐに伯寧(はくねい) を生捕(いけどり)縄(なは)をかけ清正(きよまさ)が前(まへ)へ引来(ひきゝた)れは清正大に歓(よろこ)ひ。扨(さて)討取(うちとる)ところの首(くび)ともを 実撿(しつけん)し人馬(にんば)の息(いき)を休(やす)めけるところに。兀良哈人(おらんかいしん)不骨木(ふこつほく)といへる者(もの)五万 余(あま)りの 兵(へい)を引。半弓(はんきう)五千 張(ちやう)を先(さき)に立(たて)是(これ)も伯寧(はくねい)が催促(さいそく)にしたがひ来(きた)りける。道(みち)にて合(かつ) 戦(せん)のよしを聞(きゝ)急(いそ)ぎ馳来(はせきた)りしが。伯寧(はくねい)擒(とりこ)となりけるを聞(きく)といへども元来(くわんらい)剛強(かうきやう)の 勇兵(ゆうへい)なればすこしもおそれず。日本人(につほんしん)を討取(うちとつ)て味方(みかた)の仇(あた)を報(ほう)せんと。八 尺(しやく)九尺に余(あま) る大男共(おほおとことも)真黒(まつくろ)になつて寄来(よせきた)る。加藤勢(かとうぜい)是(これ)を見(み)てとても遁(のか)れぬとこと覚(かく)