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おとらぬ地(ち)なれば此所(このところ)より案辺(あんへん)まで十三日 路(ぢ)が間(あひた)清正(きよまさ)が所領(しやうりやう)として米(へい)
穀(こく)などをはこばせ。軍用(くんよう)に備(そな)ふ扨(さて)まだ所々(しよ〳〵)に城(しろ)をかまへて是(これ)を守(まも)らしむ先(まづ)
橘州(きつしう)《割書:揚(やう)州の|ことなり》の城(しろ)には。加藤清兵衛(かとうせいべい)片岡右馬允(かたおかうまのしう)加藤伝蔵(かとうでんさう)永野三郎左衛門(ながのさふろさへもん)
原田五郎右衛門(はらだころへもん)天野(あまの)助 左衛門(さゑもん)山口(やまち)与 惣右衛門(そうへもん)。七人を大将(たいしやう)として兵千
五百人 入置(いれおき)たり蔵荘(ぞうしやう)には近藤四郎左衛門(こんどうしろざもん)岡田善右衛門(おかだぜんへもん)佐々平左衛門(さゝへいざへもん)
に五百 余(よ)人を添(そへ)て守(まも)らしむ。金(きん)山には加藤与左衛門(かとうよさへもん)出田宮内少輔(いづたくないしよふ)井上大(いのう[へ]たい)
九郎五百 余騎(よき)にて是(これ)を守(まも)る律貢(りつこう)といへる所には。小代下総(こしろしもふさ)大脇次郎左衛門(おゝはきしろざへもん)
長尾安(なかおやす)右衛門に五百人の兵(へい)をさづけて守(まも)らしむ。鳳井(ほうせい)には吉村吉右衛門(よしむらきちへもん)堤権(つゝみごん)右
衛門(へもん)。手勢(てせい)を引て是(これ)を守(まも)る。清正(きよまさ)は蝗承(こうしやう)の地に城(しろ)を構(かま)へて在陣(ざいぢん)す。鍋島(なべしま)もと
原分(げんふん)水。高原(こうけん)。永興定平(えいきやうていへい)。供原(こうげん)。咸興(はみほん)等(とふ)へ家臣(かしん)を分(わ)けて守(まも)らしむ。扨(さて)清正(きよまさ)は