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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 391

ページ: 391

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心(こゝろ)に歓(よろこ)び驀地(まつしくら)に馳出(はせいだ)し。敵中(てきちう)へ切(きつ)て入(いり)敵(てき)四五人 切(きつ)て落(おと)し王僧隣(わうそうりん)をさがしけれども 此中(このうち)に有(あら)ざれば詮方(せんかた)なく主従(しゆう〴〵)六 騎(き)敵(てき)數多(あまた)討取(うちとつ)て隆景(たかゝげ)の手(て)へ引退(ひきしりぞ)きける。扨(さて)も 隆景(たかゝげ)は備(そなひ)を乱(みだ)さず金山(かなやま)へ押上(おしあが)りける故(ゆゑ)。朝鮮勢(てうせんぜい)つゐに打負(うちまけ)晋州(しんしう)さして引退(ひきしりぞ)く 続(つゞい)て攻入(せめいる)べしと勇(いさ)みけるを。隆景(たかゝげ)は智勇兼備(ちゆうけんび)の老将(らうしやう)なればかたく制(せい)して。大(たい) 嶮(けん)を経(へ)ての合戦(かつせん)は実(じつ)に大事(だいじ)の勝負(しやうぶ)ゆゑ。深入(ふかいり)して味方(みかた)を損(そん)ずべからすとて。 陣(ぢん)を張(は)り物見(ものみ)を出(いだ)して晋州城(しんしうじやう)の動静(やうす)を聞(きか)しむるに五万 余(よ)の大軍(たいぐん)にて用(よう) 心(じん)きびしく守(まも)りけるよしなれば。隆景(たかゝげ)も陣(ぢん)をかたくなして日々(ひゞ)城下近辺(じやうかきんへん)を 放火(はうか)して。兵威(へいゐ)をしめし対陣(たいぢん)して有(あり)けるに。王城(わうじやう)に有(あり)ける総(そう)【惣】大将(たいしやう)秀家(ひでいへ)三 奉行(ぶぎやう) より使(つかひ)来(きた)りて。晋州表(しんしうおもて)を引払(ひきはら)ひ王城(わうじやう)より五 里(り)隔(へだ)たる。開城府(かせんふ)といへる所(ところ)に戸田(とだ) 民部少輔(みんふしやういふ)在城(ざいじやう)しけるが。入(い)りかはり申べきよし云越(いひこし)けるにつき。隆景(たかゝげ)は兵(へい)をまとめ