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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 399

ページ: 399

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擒(とりこ)を許(ゆる)し。書(しよ)一 封(ふう)を与(あた)へて贈(おく)り来(きた)せる其文(そのふん)にいはく。東萊(とうねき)に在(あり)し時(とき)蔚山(うるさん)の群守(ぐんしゆ) 李彦誠(りげんせい)を生(いき)ながら得(え)たりし時(とき)。彼(かれ)を免(ゆる)して帰(かへ)らしむる刻(きざみ)一 封(ふう)を贈(おくる)といへども。 今(いま)におゐてその返報(へんほう)も到来(とうらい)せず。朝鮮(てうせん)今(いま)我(われ)と和睦(わほく)せんと欲(ほつ)するならば。早(はや)く 李徳馨(りとくけい)をして当月(たうげつ)廿八日までに。行長(ゆきなが)と忠州(ちくしう)に会(くわい)せしめよと書(かき)たるける是(これ)は 過(すき)つる四月の事(こと)なりける。又(また)李彦誠(りげんせい)は倭兵(わへい)の蔚山(うるさん)を攻(せめ)つる時(とき)敵(てき)のために生捕(いけとら)れ すでに殺(ころ)さるべかりしを。行長(ゆきなが)和睦(わぼく)を欲(ほつ)する故(ゆゑ)彦誠(けんせい)を免(ゆる)してそれを便宜(びんぎ)とし て。書状(しよじやう)を贈(おく)りたれども李彦(りげん)は敵中(てきちう)に生捕(いけと)られたるその科(とが)を恐(おそ)るゝの意(こゝろ)より。 軍(いくさ)すでに戦(たゝか)ひ破(やぶ)れて惟(たゞ)一 人やう〳〵に逃来(にげきた)ると号(がう)して。その書状(しようじやう)をば遂(つゐ)に隠(かく)し たる故(ゆゑ)今(いま)までも猶(なを)知(し)れる人(ひと)の無(なか)りしを。行長(ゆきなが)が再(ふたゝ)ひ景應(けいおう)を免(ゆる)しかへすと云(いふ) により。始(はし)めて是(これ)をしりたりける。此時(このとき)はいまだ王李㫟(わうりえん)京城(けいしやう)に在(あり)し時(とき)なれは早(さつ)