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斗壽(とじゅ)。金元帥(きんげんすゐ)李元翼(りげんよく)。柳成龍(りうせいりやう)とともに練光亭(れんくわうてい)に陣(ぢん)をなす。平壌(へいしやく)の本(ほん)
道(だう)の監司(かんす)の官(くわん)宋言慎(そうけんしん)は。大 同城(とうしやう)を守(まも)りたり門楼兵使(もんらうへいし)李潤徳(りしゆんとく)は。浮碧楼(ふへきらう)
より以上(いじやう)の江灘(こうだん)を守り。慈山郡守(しさんくんしゆ)尹裕俊(いんようしゆん)等(ら)は長慶(ちやうけい)門を守(まも)りたり。城(じやう)中の士(し)
卒(そつ)民夫(みんふ)を合(あわ)せて。纔(わづか)に三四千には過(すぎ)ざりける。城堞(しやうてう)を分(わか)ち配(くば)りて是(これ)を守(まも)るし
かれども。元(もと)より軍法(ぐんはう)正(たゞ)しからざる故(ゆゑ)其部(そのぶ)の人衆(しんしゆ)を立(たつ)ること一ならで或(あるひ)
は間数(まかず)の少(すこし)き所(ところ)を大勢(おふせい)にて守(まも)るによつて。かへつて混雑(こんさつ)におよぶも有(あり)或(あるひ)は間(ま)
数(かず)の遠(とほ)き所(ところ)を小勢(こぜい)にて防(ふせ)ぐが故(ゆゑ)。数間(すけん)の垜(とて)に一人の兵士(へいし)の守(まも)れる者の無(なき)
も有(あり)て。其所(そのところ)をばやう〳〵に人の衣服(いふく)をといて。松(まつ)の木(き)などにかけつらねて偽兵(ぎへい)
と名付(なつけ)。これを以(もつ)て和兵(わへい)の心(しん)を人(ひと)ありと疑(うたが)はしめんと謀(はか)りける。偖(さて)又こゝに
江(え)を隔(へだて)て敵兵(てきへい)の動静(やうす)を望(のぞ)み見(み)るに。おもひの外(ほか)に多(おほ)からず。又 東大院(とうたいいん)の岸上(がんしよふ)