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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 41

ページ: 41

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ず寔(まこと)にもつて詔命(ぜうめい)を違背(ゐはい)するだにも。その罪(つみ)大(おほい)なるべきにあまつさへ漢(かん)の使者(ししや) 渉河(しやうが)【注】を襲(おそ)ふて撃殺(うちころ)せり。爰(こゝ)において漢(かん)の武帝(ぶてい)元封(けんほふ)三 年(ねん)朝鮮(てうせん)を討伐(とうはつ) せんと。楼舡将軍(ろうこうしやうぐん)楊僕(ようぼく)に命(めい)じ。斉(せい)より路(みち)しそれより渤海(ほつかい)に船を浮(うかば)せ。 左将軍(さしやうぐん)筍彘(じゆんてい)は遼東(れうとう)に出(いで)て。朝鮮矦(てうせんこう)右渠(ゆうきよ)が渉河(しやうが)【注】を殺(ころ)せる罪(つみ)を攻(せめ)し む。右渠(ゆうきよ)もまた兵(へい)を発(はつ)して漢兵(かんへい)を防(ふせ)ぐにより。両将(りやうしやう)城(しろ)をかこんで是(これ)を 攻撃(せめうつ)といへども。其戦(そのたゝか)ひ利(り)あらず攻(せ)めあぐんで見(み)えたりける。朝鮮(てうせん)の城中(じやうちう) の諸臣(しよしん)ども謀(はかりこと)をめぐらし。漢(かん)の二将(にしやう)の意(こゝろ)を隔(へだ)て楊僕(ようぼく)をすゝめて朝鮮(てうせん)に 降(くた)し。漢(かん)に背(そむ)くの相談(さうだん)をなしたり左将軍(さしやうぐん)筍彘(じゆんてい)是(これ)を初(はじ)めは知(し)らざりしか ども。のちには此儀(このぎ)を察(さつ)するゆゑ。いよ〳〵城(しろ)をば急(きふ)にもせめず楊僕(ようぼく)がその 動静(どうせい)を待(まち)窺(うかゞひ)【「ひ」は衍ヵ】ふて居(ゐ)たりけり。漢(かん)の朝廷(てうてい)には楊僕(ようぼく)が異変(いへん)あるをは知(し)り 【注 「渉河」は「渉何」の誤ヵ】