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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 424

ページ: 424

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灘(なだ)を守(まも)れる防(ふせ)ぎの兵(へい)。此勢(このいきほひ)におそれをなし一 矢(し)を射出(ゐいだ)す者(もの)もなく。我先(われさき) にと走(はし)りける。小西(こにし)等(ら)はこと〳〵く西北(せいほく)の岸上(がんじやう)に打上(うちあが)るとはいへども。城中(じやうちう)猶(なほ) いまだ其備(そのそなひ)あらんかと憚(はばか)るゆゑ。其日(そのひ)は終日(ひめもす)岸上(がんじやう)に陣(ぢん)取(と)りて。しばらく城(しろ)の 動静(やうす)を窺(うかゞ)ひける。    平壌(へくしやく)落城(らくじやう)の事(こと) 平壌府(へくしやくふ)の城内(しやうない)にはすでに。灘頭(だんとう)の防(ふせ)ぎも破(やぶ)れ日本(につほん)の兵士(へいし)。城(しろ)を囲(かこま)んとす と聞(きこ)へければ。尹斗壽(いんとじゆ)金命元(きんめいげん)を始(はじめ)とし。諸将(しよしやう)は一 処(しよ)に相集(あひあつま)り此城(このしろ)今(いま)は保(たも)ち かたければ。今宵中(こよひちう)に逃(のが)れ退(しりぞ)くべしと城門(しやうもん)を開(ひらい)【閧】て。尽々(こと〳〵)く城中(じやうちう)に取入(とりいれ)たる民人(みんじん) 兵士(へいし)に至(いた)るまで。一人も残(のこ)らず是(これ)を出(いだ)し軍器火炮(ぐんきくわはう)の類(たぐ)ひはみな。風月楼(ふうけつらう)の池(いけ) 水(みづ)の中(なか)にこれを沈(しづ)【沉は俗字】め。その後(のち)斗壽(とじゆ)等(ら)は普通門(ふつうもん)より打出(うちいで)て順安(じゆんあん)の方(かた)に落行(おちゆき)