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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 425

ページ: 425

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けるされども。後(うしろ)より日本勢(につほんぜい)の追(おひ)かくる者(もの)もあらざれは。意(こゝろ)やすく逃(のが)れける。従(じふ) 事官(じくわん)金信元(きんしんげん)一人は。如何(いか)なる思案(しあん)かありたりけん諸将(しよしやう)とは同道(とう〴〵)せず。大同門(だいどうもん) に立出(たちいで)て船(ふね)をもとめて流(ながれ)にしたがひ。西(にし)の方(かた)へぞ逃(のが)れける既(すて)に其夜(そのよ)もほの〳〵 と明(あけ)わたれば。小西(こにし)が軍兵(ぐんひやう)漸々(せん〳〵)に城外(じやうくわい)に巻(まき)よせ。しばらく牧舟峰(ほくしうほう)に打上(うちあか)り城(じやう) 内(ない)のやうを良(やゝ)久(ひさ)しく観望(くわんばう)するに。竈煙(かまどのけふり)の立(たつ)こともなく樹頭(しゆとう)に野鳥(やてう)あつまり て。人(ひと)をおそれるゝ体(てい)も見(み)へねばさては城中(じやうちう)人(ひと)なきに極(きはま)れりとて。小西(こにし)が兵(へい)ども我先(われさき) にと城内(じやうない)へ乗(のり)こみける。王(わう)李㫟(りえん)はじめ平壌(へくしやく)に至(いた)り給へし時(とき)朝廷(てうてい)の大臣(だいじん)評議(ひやうぎ) をなし。此(この)城内(じやうない)粮餉(かて)の少(すくな)き事(こと)を憂(うれひ)とせしかば。尽(こと〴〵)く近(ちか)きあたりの別邑(べつゆう)の 田税貢(ねんぐ)を運漕(うんさう)せしめ。平壌(へくしやく)にあつめける此日(このひ)城(しろ)の陥(おちい)るにおよんで見(み)れば。城中(じやうちう) に元(もと)より積(つ)めるところの倉穀(さうこく)を取集(とりあつめ)。都合(つがふ)十 余万(よまん)にあまる米粮(ひやうらう)なるが