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者(もの)ども一所(いつしよ)に謀(はかりごと)を定(さだ)めてつひに右渠(ゆうきよ)を殺(ころ)し。漢軍(かんぐん)に降(くだ)りけり爰(こゝ)に於(おゐ)て
朝鮮国(てうせんこく)全(まつた)く漢(かん)の下(した)に附属(ふぞく)せしかば。国(くに)を破(やぶ)りて四郡(しぐん)となし今度(こんと)右渠(ゆうきよ)
を殺(ころ)して漢(かん)に帰(き)したる者(もの)どもに分(わか)ち与(あた)へらる。参(さん)を封(ほう)じて澅清侯(くわくせいこう)とな
し。陰(いん)を封(ほう)じて荻苴侯(てきしよこう)とし。唊(けふ)を平州侯(へいしうこう)となし。路人(ろじん)が子(こ)最(さい)を以(もつ)て涅(ねつ)
陽侯(ようこう)となしたりける。かくてまつたく朝鮮一国(てうせんいつこく)の侯号(こうがう)は絶(たえ)たりけり。
三韓(さんかん)古今(こゝん)分別(ふんべつ)有(あ)る事(こと)
馬韓(ばかん)辰韓(しんかん)弁韓(べんかん)是(これ)を合(あは)せて三 韓(さん)【「さ」は「か」の誤記ヵ】といふ。其(その)馬韓(ばかん)といへるは箕準(きしゆん)すでに衛(えい)
満(まん)が為(ため)に攻奪(せめうば)はれ。其(その)左右(さいふ)の臣下(しんか)宮人(きうしん)を率(ひき)ひ走(はし)りて遠(とほ)く海(うみ)に逃(のか)れ入(いり)。
韓(かん)の地(ち)金馬郡(きんばぐん)に居住(きよぢう)をなし自号(しごう)して韓王(かんわう)といへり。其地(そのち)後世(こうせい)に称(しよう)ず
るところの益州(えきしう)の地(ち)の古城(こじやう)の墟(あと)なり。土人(どじん)は名付(なづけ)て箕準城(きしゆんじやう)といへると