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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 431

ページ: 431

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倉(くら)の下(もと)に集(あつま)る者(もの)数(す)百人になりければ。柳成龍(りうせいりやう)おもふやう彼(かれ)と争(あらそ)ひ戦(たゝか)ふ時(とき)は。我(われ) 率(そつ)したる兵(へい)小勢(こぜい)なれば叶(かな)ふまじ。こゝには謀慮(はうりよ)の有(ある)べきところと城門(しやうもん)の方(かた)を窺(うかゞ) ひ見(み)るに。人数(にんず)少(すくな)く弱(よは)げに見(み)ゆるの有(あり)けるを。士卒(しそつ)に下知(げぢ)をなし押(おし)かゝりて是(これ)を 捕(とら)へさすれば。彼者(かのもの)ども惧(おそ)れて四方(しはう)へ逃散(にげちる)を。つゐに追(おひ)つめ九人まで生捕(いけどり)ける。柳成(りうせい) 龍(りやう)即(すなは)ち彼(かの)九人の乱民(らんみん)を縛(しば)りくゝりて。倉(くら)の辺(へん)の道路(だうろ)を引廻(ひきまは)し。十 余人(よにん)の 軍官(ぐんくわん)是(これ)につき添(そへ)。米穀(べいこく)を掠(かす)むる盗賊(とうぞく)をかくの如(ごと)くに行(おこな)ふ者(もの)なりと。触廻(ふれまは) り首(くび)を切(きつ)て倉(くら)の下(もと)に梟(かけ)たるにぞ。城中(じやうちう)の乱民(らんみん)おそれおどろき。倉(くら)の辺(ほと)り に集(あつま)りたりし乱民(らんみん)ともゝ。こと〳〵く西門(せいもん)より逃(のが)れ去(さ)つて。其後(そのゝち)は米穀(べいこく)を掠(かす) めんとする者(もの)なかりける。茲(これ)により龍川(りうせん)宣川(せん〳〵)鉄山(てつさん)等(とう)の米穀(べいこく)を。掠(かす)め盗(ぬす)める 者(もの)なきは。偏(ひとへ)に柳成龍(りうせいりやう)が働(はたら)きゆゑと聞(きこ)へけり。尹左相(いんさしやう)金元帥(きんげんすゐ)武将(ふしやう)李薲等(りひんら)【注】も。 【注 「𦿜は」辞書に見当たらず】