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千 計(ばか)りの人数(にんず)をもつて安定館(あんていくわん)におし寄(よせ)たり。日本勢(につほんぜい)の鎧甲(よろひかぶと)旗旌物(はたさしもの)馬面(ばめん)
等(とう)に至(いた)るまで。見(み)なれぬ物(もの)のかず〳〵におどろき起(おこ)つて。大明人(たいみんじん)の乗(のつ)たる馬(うま)とも尻(しり)
ごみして進(すゝ)まぬを。さらばもどかし歩行立(かちだち)になつて戦(たゝか)ふべしと。馬(うま)どもを乗放(のりはな)
ち戦(たゝか)ふといへども。元(もと)より足(あし)だちあしければ泥土(でいど)の中(うち)に仆(たふ)れまろび戦(たゝか)ふべきやうも
なきを。小西(こにし)が兵(へい)ども時分(じぶん)を見合(みあは)せ一 度(と)にどつと打(うつ)てかゝつて。透間(すきま)もあらせず
責(せめ)たつるに。遼東(れうとう)の兵士(へいし)ども大(おほい)に敗軍(はいぐん)におよんで我先(われさき)にとぞ落行(おちゆき)ける。
祖承訓(そしようくん)遼東(れうとう)に走(はし)る事(こと)
祖承訓(そしようくん)は二 度(ど)のかけ合(あはせ)に。味方(みかた)の兵士(へいし)こと〳〵く日本勢(につほんぜい)に討破(うちやぶ)られ。余兵(よへい)を
集(あつ)めて是非(ぜひ)なく逃(のが)れ走(はし)りて。順安(しゆんあん)肅州(しゆくしう)を打過(うちすぎ)夜中(やちう)しばらく安州(あんしう)の城外(じやうぐわい)に
馬(うま)をひかへて。朝鮮(てうせん)の通事官(つうじくわん)朴義儉(ぼくぎけん)といふ者(もの)を呼来(よびきた)らしめ。吾軍(わかぐん)今日(こんにち)多(おほ)