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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 53

ページ: 53

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備(そなひ)にいましめ構(かま)ふ。また大遼水(たいれうすい)小遼水(せうれうすい)二ッの流(なが)れ。国内(こくない)に廻(めぐ)りわかれて長(とこしな)へに 漲(みなぎ)れば。舟筏(ふねいかだ)運漕(うんそう)の便宜(びんぎ)あつて。実(まこと)に負担(ふたん)の旅客(りよかく)を助(たす)く。此水(このみづ)源洞(みなもと)は遥(はる) か靺鞨(まかつ)の西南(さいなん)の山渓(さんけい)より洩出(もれいづ)る。さゞれ水(みづ)それより次第(しだい)に広(ひろ)く漂(たゝ)へて洋々(よう〳〵) たる流波(りうは)を動(どう)じ。南(みなみ)に向(むか)ひ安市城(あんしじやう)の前(まへ)なる大江(たいえ)とはなりたるなり。それより また。遼山(れうさん)の西岸(さいがん)に一帯(ひとすぢ)の派流(はりう)をなすを。名(な)づけてこゝに小遼(せうれう)と云(いふ)。末(すゑ)再(ふたゝ) び南(みなみ)に廻(めぐ)り流(なが)るゝを梁水(れうすい)と唱(とな)ふれば一水(いつすい)にして三(みつ)の名(な)をなす大河(たいが)なり。爰(こゝ) に馬訾水(ばしすい)と云(い)ふ河(かは)あり。是(これ)もまたその源上(みなかみ)は靺鞨(まかつ)の白山(しらやま)と云所(いふところ)より涌(わ)き 出(いづ)る。纔(わづか)に小(せう)なる渓澗(けいかん)たりと雖(いへ)とも万木(ばんぼく)の雨露(うろ)の滴(したゝ)り落(おち)添(そふ)て。つひにはかゝ る大江(たいえ)の秋水(しうすい)を湛(たゝ)ゆれば。其末(そのすへ)に至(いた)つては千隻(せんせき)の旅舶(りよはく)を浮(うか)め來(きたつ)ても。猶(なほ)豁(ゆたか)な る大濤(たいとう)を起(おこ)し動(どう)せる。朝鮮(てうせん)の州郡(しうぐん)第一(だいゝち)の大浸(たいしん)たり。その水(みづ)もとより底(そこ)を