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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 59

ページ: 59

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臣(しん)挙(こぞつ)つて奏聞(そうもん)するにより。女躰(によたい)の御身(おんみ)ながら天位(てんゐ)につかせ給ひける。是(これ)そ第(だい) 十五代の継体(けいたい)神功皇后(じんこうくわうごう)にて渡(わた)らせ給ふ。爰(こゝ)に皇后(くわうこう)は仲哀天皇(ちうあひてんわう)の御教(おんおしへ)を承(う) け給はず。強(しひ)て我意(がい)を用(もち)ひ給ふにより神(かみ)の祟(たゝ)りのある故(ゆゑ)にや。俄(にわか)に崩御(ほうきよ)まし〳〵 ければ大(おほい)に恐(おそ)れ給ふのみか。また御憤(おんいきどほ)りも深(ふか)くして三韓征伐(さんかんせいばつ)の叡慮(えいりよ)は遂(つひ)に 起(おこ)りけり。諸臣(しよしん)とともに此議(このぎ)を詢(と)ひ計(はか)り給ひ。日本(につほん)の国内(こくない)にあらゆるところ の大小(たいせう)の神祗(しんぎ)【祇】を勧請(かんしやう)し。常陸国(ひたちのくに)鹿島(かしま)の地(ち)に神集(かみあつ)めし給へける。中(なか)に阿度部(あとべ) の礒良(いそら)と云(いへ)る神(かみ)一人。この召(めし)に応(おう)ぜざるはいかなる故(ゆゑ)にやあらんと。諸(もろ〳〵)の神達(かみたち)は 庭燎(ていりやう)【左ルビ:にはひ】の光(ひかり)をさかんに焼(た)き。青白(せいひやく)の幣(にきで)を榊(さかき)の枝(えだ)に懸(か)けつらね。風俗(ふうぞく)催馬楽(さいばら) さま〳〵の神事(かみこと)をなし給ふ。礒良(いそら)感(かん)にたへずして海中(かいちう)より顕(あらは)れ出(い)て。神遊(かみあそび) の場(には)に交(まじは)り会(くわい)す。諸神(しよじん)は礒良(いそら)の皃(かを)をつく〴〵と見(み)給ふに。蜂螺(ほら)貝虫(かひちう)浮(うき)