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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 60

ページ: 60

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藻草(もくさ)海苔(かいたい)の類(たぐ)ひ透間(すきま)もなく。手足身体(しゆそくしんたい)に取付(とりつき)たり。おの〳〵是(これ)を奇(あやし)んで その故(ゆゑ)を問(とひ)給ふ。礒良(いそら)答(こたへ)て我(われ)海中(かいちう)に跡(あと)たれて。魚鱗(ぎよりん)を利(り)せんと思(おも)ひしよりかく のことくのさまとなる。この見(み)くるしきを恥(は)ぢ。思(おも)ひ。止(や)んことなき神遊(かみあそび)に遅参(ちさん)を なせる所以(ゆゑん)なりと申ける。皇后(くわうごう)は礒良(いそら)をもつて海龍王(かいりうわう)へ御 ̄ン使(つかひ)とし。龍宮(りうぐう)の 宝物(ほうもつ)なる潮(しほ)の満干珠(みちひのたま)を乞(こひ)借(か)り給ひけるに。龍神(りうじん)勅(ちよく)にまかせて二ッの玉(たま)をた てまつる。皇后(くわうごう)はこれより早(はや)く御船(おんふね)を艤(ふなよそほ)ひし給ひて。軍兵(ぐんびやう)を渡海(とかい)せんとし給 ふに胎中(たいちう)に在(ましま)す。太子(たいし)の重(つき)月(かさな)りて御腹(おんはら)ふくらかになるにより。常(つね)に召(め)す御 ̄ン鎧(よろひ)の 引合(ひきあは)せ狭(せま)くして。御膚(おんはだへ)の脇(わき)のあきける故(ゆゑ)。高良明神(かうらみやうじん)の謀(はかりごと)にて巧(たく)ませ給ひ一ッ の小板(こいた)をこしらへて当(あて)給ふ。今(いま)の世(よ)まで伝(つたは)り鎧(よろひ)の脇立(わきだて)といふものあるは。是(これ)がはじめ と承(うけたまは)る。諏訪(すは)住吉(すみよし)の両神(りやうじん)は。副裨(ふひ)の二将軍(にしやうぐん)となり給ひ。皇后(くわうごう)の陣(ぢん)を助(たす)け玉(たま)