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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 89

ページ: 89

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云(い)ふ所(ところ)に軍(いくさ)だてすと聞(きこ)えければ。新羅王(しんらわう)は大(おほい)によろこび其太子(そのたいし)法敏(はふひん)大将軍(たいしやうぐん)金庾(きんゆ) 信(しん)将軍(しやうぐん)真珠(しんしゆ)天存(てんそん)等(ら)を。迎(むか)ひのための使者(ししや)とし兵船(へいせん)一百 艘(さう)の楫櫓(しうろ)【櫨は誤】を早(はや)め て定方(ていはう)が軍(くん)に会(くわい)しけり定方(ていはう)ときに法敏(はふひん)に対(たい)して云(いふ)。我軍(わがぐん)は海(うみ)より伐(うつ)べし太子(たいし)は 陸(くが)より攻(せめ)よ。期(ご)するに來(きた)る七月十日を以(もつ)て直(たゞち)に義慈王(ぎしわう)が都城(とじやう)を擣(つか)んとす。互(たがひ)に 礼(れい)をはり約(やく)を定(さだ)めて進(すゝ)み撃(うつ)ほどに。百済(ひやくさい)の軍兵(ぐんへい)出(いで)迎(むか)ひ戦(たゝか)ふといへども其軍(そのぐん)遂(つひ) に利(り)をうしなひ。白江(はくこう)炭峴(たんけん)などいふ百済(ひやくさい)一 国(こく)の要害(ようがい)第一(だいゝち)の所(ところ)もうち破(やぶ)られて。城(しやう) 内(ない)の上下(じやうけ)大(おほい)に騒動(さうとう)に及(およ)ぶ。階伯将軍(かいはくしやうぐん)なんど云(い)ふ者(もの)どもゝ大(おほい)に戦(たゝかひ)て討死(うちしに)す。これによつ て唐軍(とうぐん)新羅(しんら)の兵(へい)どもに大(おほい)に百済(ひやくさい)界内(けやうない)に乱(みだ)れ入(いり)て。義慈王(ぎしわう)其子(そのこ)孝泰(かうたい)等(とう)を始(はじ) めとし。其外(そのほか)の大臣(だいじん)将士(しやうし)八十八人百 姓(せう)万二 千 余人(よにん)引連(ひきつれ)還(かへ)りけり。    日本勢(につほんぜい)百済(ひやくさい)を救(すく)ふ事(こと)