琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

鳥島移住始末 - 翻刻

鳥島移住始末 - ページ 12

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翻刻

難の程度が加る所から此納税義務の免除を請けて生活困難の補助にしたひと 云ふので県庁を経て政府へ難願した処が政府でも藩政時代の如く必ず此の硫 黄が必要であると云ふ訳でもなく島住民の事情を酌量して其願を納れて明治 二十一年に願の通り年額壱万五千斤の硫黄上納の免除が聞届られて茲に至て 鳥島は全く一厘の国税をも負担しなひ一村落となつた国税を負担しなひ住民 は県下は勿論日本国中唯此の鳥島計りであった是も鳥島人民としては難有事 と思はねばならむ事情が他の村落と同一でなひと云ふことをも此の辺である    ○第三 移住間際の鳥島     イ.人口と戸数 廃藩置県の年を去る弐拾有五年県政の方針も定り著々進歩し時代は自治制 施行の準備に入りし明治三十六年には鳥島の人口戸数は弐拾有五年前の戸数 六拾五戸が百戸と増し五百八人であった人口が六百七拾六人に加り其増加程 度は誠に壮なものである     ロ.土地 藩政時代の土地面積は知ることの出来なかった鳥島の土地面積が明治三十六 年地租改正の為に実測せられた結果は左の通りに明になつた  一役場敷地  五畝弐坪  一島有山林  弐拾九町弐反七畝弐拾五歩  一島有池沼  参畝六歩  一島有拝所  弐反六歩  一宅地    参町五反弐拾五歩  一畑地    参拾八町弐反七畝拾九歩  一山林    参町五反八畝拾壱歩  一原野    拾四町六反八畝六歩