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【右丁】
参候處風悪しく着岸相調不申東江乗
てある国辺ニ至り「キヤフンカーコシ」申候はこれ
者日本之支配地枩前と言ふ所なり是ゟ帰給
ふべしとてとふげの磯江舩近付申候初は
篝火ヲ焚磯辺ヲ守る躰ニ見へ候得共舟
着候てハ壱人も見へ不申「キヤフンカーコシ」兄弟
ヲ伴ひ上陸仕こゝかしこ見廻り小家二軒ミ
當り候得共人之居不申詮方無之是より
弐人揚り可申旨申述候得共「キヤフンカコシ」承
【左丁】
知可仕人もなき處江揚置候儀本意ニあらす
亦々便も可有之一ト先舩に乗べと申ニ
付其意ニ随ひ又上舟仕り東へ乗り出所々
鯨漁仕日の光ヲ見不申事四拾日斗に
して南へ乗り出十月頃「ウハホー」ニ揚り申候
「キヤフンカーコ」氣之毒ニ思ひ候様子ニ而又能き
便り有之候節送り可申ニて相別兄弟上陸
仕候扨万次郎義亜米利幹「フイチセル」宅ニ而
成長いたし此段同國「デヘルス」と申人ニ被雇