翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂客談寄 - 翻刻

漂客談寄 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

【右丁】  参候處風悪しく着岸相調不申東江乗  てある国辺ニ至り「キヤフンカーコシ」申候はこれ  者日本之支配地枩前と言ふ所なり是ゟ帰給  ふべしとてとふげの磯江舩近付申候初は  篝火ヲ焚磯辺ヲ守る躰ニ見へ候得共舟  着候てハ壱人も見へ不申「キヤフンカーコシ」兄弟  ヲ伴ひ上陸仕こゝかしこ見廻り小家二軒ミ  當り候得共人之居不申詮方無之是より  弐人揚り可申旨申述候得共「キヤフンカコシ」承 【左丁】  知可仕人もなき處江揚置候儀本意ニあらす  亦々便も可有之一ト先舩に乗べと申ニ  付其意ニ随ひ又上舟仕り東へ乗り出所々  鯨漁仕日の光ヲ見不申事四拾日斗に  して南へ乗り出十月頃「ウハホー」ニ揚り申候  「キヤフンカーコ」氣之毒ニ思ひ候様子ニ而又能き  便り有之候節送り可申ニて相別兄弟上陸  仕候扨万次郎義亜米利幹「フイチセル」宅ニ而  成長いたし此段同國「デヘルス」と申人ニ被雇