翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂客談寄 - 翻刻

漂客談寄 - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】  事故暑氣甚敷五穀者可及申水も無之  椰子(ヤス)之実之中ニ有之汁ヲ吸候由衣類者無之  男ハ裸ニ而女者椰子の葉を以て纔ニ前ヲおゝい  居申候若うつむき候時は後之躰難申候家  ハ椰子之木を以四ツ足之小家ヲ作り罷在候  亦椰子の割足之入程ヲ穿(ウガツテ)て是を従へ弓  を以漁事仕候萬国せん往来ヲ見受候得共  男女海ヲおよき来り鴉片煙草を貰ひ女を  借り申候是より戌之方へ乗り翌日寅右衛門 【左丁】  の三月頃「キユーエン」と申處ニ着帆是も嶋ニ而  人物亜細亜之人ニ異り不申目も髪も黒ク  惣髪二仕衣類家作ハ「伊斯彼尓耶(イスハニヤ)」風ニて  御座候「イスハニヤ」ゟ奉行置有之候日本の西南  六百里斗拾弐三度之処ニ而御座候爰ニ而三拾  日斗滞留薪水を取入戌亥の方へ乗出  東江轉し日本の沖百里斗之所ヲ東江鯨  漁し四拾度位之所ヲ南江乗「ウワホー」之辺  に参候處丑之方ゟ吹く風に落され南江