翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂客談寄 - 翻刻

漂客談寄 - ページ 21

ページ: 21

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【右丁】  入津仕り居申候七八月頃此所出帆又日本之  沖鯨漁し南江乗又「キヱーヱン」ニ着く霜月ころ  出帆南江乗り翌酉年二月頃「セラン」と申所江  着く此所「イスハニヤ」支配にて風俗其國の  通ニ候爰ニ而薪水を調へ未申の方へ乗り  出南へ轉し喜望峯を廻り戌亥へ向  ひ「マセツセーツ」に帰帆仕候実は此度折能  く御座候ハヽ帰朝仕候心得ニ御座候処又亜  米利幹へ帰り候間折にふれ故郷へ 【左丁】  帰り度なつかしく抔申候處婦人等皆日本江  帰れハ御作法ニて首を咽から後江切もかるゝ  恐敷国なり帰るべからすと申候何に此國ニ而  日本の作法を知ルものがあるべきや抔と  たハむれ答申候或日金山江参候商舩有之  趣承候間便を乞入上舩仕候處直ニ出舟ニ而  「キヤリハヤ」の洋を通り「南アメリカ」の岬を廻り候処  地方の人は身之丈八尺程女者七尺余大人国  と唱候よし翌戌の四月「南アメリカ」之内「タコアナ