翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂客談寄 - 翻刻

漂客談寄 - ページ 24

ページ: 24

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【右丁】  申候ニ付此段傳蔵へ申通し候処則對面仕り能く相分  申候此人紀伊国日高之蜜柑舟ニ而天寿丸舟頭寅吉と  申ものにて拾三人乗りを以江戸出帆いたし候処風波ニ漂  ひ此舩ニ被助候由右拾三人之内八人者魯西亜「ヒタホラシ  ケ」唯五人相連居候此五人江も共々帰朝之約束仕り其  期ニ至り候処寅右衛門心変し今しばし此處ニ留り申  度段申ニ付さま〳〵申喩候得共さきニ傳蔵か日本近  く迄参り候得共空敷帰り候事ニ懲り候而欤一向承  智不仕候間不涛止事残し置萬次郎と亜米利幹 【左丁】    鯨舟ニ便を乞都合九人上舩仕候処万次郎傳蔵    五右衛門者急ニ心残之儀出来候ニ付紀州の人(ひと)五人者    何卒日本江送り呉候様舟主へ頼置万次郎傳蔵    五右衛門三人者上陸仕候是より傳蔵儀「ハナロ」の    湊ニ而日本人善助と申ものニ参會仕候此人摂    州兵庫舩ニ而漂流仕り佛蘭西舟の介抱ニ預    此度其便を以帰朝之由にて萌黄羅紗之衣類ニ    「カク」と申貴人之服章ヲ付今之紋付笠を    着し罷在候ともに帰朝仕度「ウハホー」役人江相