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【右丁】
嶋方凡壱里斗り有之べくと相見申候後ニ
承り候得者是ヲ無人嶋と申候由日本ゟ百里
餘東江當申候此頃重助儀帯下之病差起
洞穴ニ平臥仕傳蔵儀も藤九郎鳥少く相成
候ゟ疲れ甚敷唯平助の看病のみいたし其余
之三人者貝ヲ取り磯草ヲ取り日々一同の食物と
いたし罷在候六月と覚え候時分三日月儀拝候て
二日斗過候暁に万次郎洞穴ヲ出て辰巳之方と覚候
方邊に帆頭見付候寅右衛門五右衛門も立出見やり
【左丁】
候處大成候異国舩ニ而次第ニ近寄候間面々聲ヲ
あけ破損之舩具に衣類ヲくゝり付差扣キ
漂流人有之躰ヲ見世候処彼舩ゟ小舩二艘下シ
嶋に向ひ漕来り笠ヲ以招キ抔いたし候ニ付大に
悦ひ是ゟも手にて差招近く相成候処荒磯
ニ而舟ヲ付難く衣類ヲ頭江巻付およぎ来
れど言様之手真似いたし候得共見馴ざる
人故ニ氣味あしく存候得共いつれ居るへき
嶋ならぬ事ニ候間彼人手真似之如くおよ