翻刻
【右丁上】
▲酒色(しゆしよく)命(いのち)を削(けづる)
人のやまひのこんほんは
なんだろうとよく〳〵
かんかへてみたところが
人のやまひはよくから
せうするなり人げんに
五よくといふやまひが
あつていろとさけ
とが此五よくのおかし
らなり人さけを
のめばこゝろがあじ
になつてかきねの
そとのりやう
けんがおこる
かきねのほ
かのりやう
けんはいろ也
このいろと
さけとは
人のけづる
のみとかん
ななり
今も大工
の方言(ほうけん)に
さけをの
む事を
【左丁上へ】
【右丁左中】
〽さけもいゝ
かげんに
しなへし
みのどくで
をす
【左丁上】
けづるといふまた
めりやすのけん
〳〵にこひはおなご
のしやくのたねな
どゝもいへりこの
五よくのやまひを
なをすくすりは
仁義礼智信
の五道なりまた
しゆにまじはれば
あかくなるといふが
ごとくわるひともだ
ちとましはればわる
ひ心かたちまちう
つる事のつひぜん
よりすみやかなり
子どものうちてな
らひがくもんのよふ
ぜうをよくせねば
かつてうつりたがるも
のなりりやうやく
口ににがくかんげんみゝ
にさかふといふごとく
いづれくすりとな
のつくものにうまひ
ものはなし
【左丁右下】
〽源八もうひるだ
ろうけづゝて
しまやな
【左丁中央】
〽とどのつまり
大みそかには
むねでせんぼん
づき【注】の
しごと
か
あるぜ
【注 千本搗き=土を棒でついて固める作業】
【左丁左中】
〽ひの木山のひは
ひの木からでゝ
ひの木をやく人
の五よくはわが
身からでゝわが
みをほろぼす
さればうたにも
われとわが身をやくからに
むねのひもこいの山より出るなる べしがてんか〳〵