翻刻
程(ほど)の板(いた)にて篗(わく)を作(つく)り其内へ厚紙(あつかみ)を箱(はこ)
にして敷(しき)右の玉子を流(なが)し右の火にかけ
上(うへ)に渋紙(しぶかみ)のふたしてしばらく置(をき)候得ば
右鍋の内へあたゝかみ入候時 火蓋(ひぶた)にかるく
火を仕尤 真中(まんなか)をさ【すヵ】けぐるりに火置火
ぶたいたし焼(やき)候右の火まはり候へは段々かす
ていら浮上(うきあが)り尤 色付(いろつき)候時竹をほそく割(わり)
所々(ところ〴〵)へさし込(こみ)かげん見申候とくと焼通(やけとをり)候へば
右の竹にねばりけなく成候時 鍋(なべ)共に一さま
しさまし勝手程(かつてほど)に切り候右火かげん上下(うへした)
共にゆるやかにして宜(よろしく)候 凡(をよそ)二時斗(ふたときばかり)に出来(てき)候
何程(なにほど)ニ(に)而も右の割合(わりあい)なり
(二)味噌(みそ)松風
粳米(うるごめ)の粉壱升に餅米(もちごめ)の粉四合白沙糖
《割書:三百目》ふるひ入 山椒(さんせう)の粉《割書:弐拾目》 味噌(みそ)のたまり