翻刻
《割書:百目》入れ凡(をよそ)団子(だんご)のかたさ程にこね合せ布(ぬの)を
水にしたし大概(たいがい)にしぼり右の布(ぬの)を上下(うへした)
に敷(しき)麺棒(めんほう)にて宜きあつさにのばし焼(やき)
鍋にうつし火ぶたのぐるりに火をならべ
焼(やき)候尤 上(うへ)の火 斗(ばかり)なりよき程に色付候はゝ
上下(うへした)へかへして又やくなり出来(でき)候時 蓋(ふた)
の有 器物(うつはもの)に入レ置候へは蒸(むさ)りてかげん宜敷(よろしく)
成り候時 切(き)りつかふなり何 程(ほど)にても右の
割合(わりあい)にて宜候右春庭糖松風共に少も
相違(さうゐ)なき製方(せいはう)をあらはし候
(三)小原木焼(をはらぎやき)
粳米(うるごめ)の粉(こ)餅米(もちごめ)の粉割合右松風に同し
但し右の内 山椒粉(さんせうのこ)味噌(みそ)をのぞきて黒胡(くろご)
麻(ま)を入れ所々(ところ〴〵)へむき胡桃(くるみ)をさし入右の通り
に焼(やく)也《割書:あつさ七八分にのばし切口おもてになし候へはくるみあらはれ|もやうよろし七八ぶよりあつく仕候へは火とをりかねあしく》