翻刻
(四)吉野饅頭(よしのまんぢう) 《割書:葛(くず)まんぢう共云》
葛(くず)の粉(こ)粉におろし《割書:壱升》 餅(もち)の粉《割書:五合》
右随分にへたる湯(ゆ)にてやはらかにこね餡(あん)包(つゝみ)
蒸(むし)候へばふうわりとやはらかにむさり候時 黒(くろ)
胡麻(ごま)を煎(いり)薬研(やげん)にておろし水嚢(すいのう)にて
ふるひ白沙糖 等分(とうぶん)に合せ右まんぢう蒸
たてにかけ客(きやく)へ出し申候尤 葛(くず)は保田(ほだ)の上葛
をつかふなり《割書:右あん至極の|仕様 奥(おく)にしるす》少々にても右の
割合(わりあい)にてする但し数(かず)十(とを)に壱合五勺にて
宜(よろ)しきなり
(五)水蟾饅頭(すいせんまんぢう)
葛粉におろし《割書:壱升》に水《割書:壱升弐合》沙糖
蜜(みつ)《割書:壱升五合》入れ右の内三 分(ぶ)一のこし残(のこ)る二 分(ぶ)
鍋に入れゆるやかなる火にかけ煉(ねり)かたまり候時