翻刻
なべあげて右残し置 一分(ひとぶん)を入れ火にかけず
にねり候へはかたまり申候所を箆(へら)にて取
わけ手を水にてぬらし餡(あん)を包(つゝ)み蒸篭(せいろう)
にならべむし候へば色(いろ)少しうるみつや出候時
上(あぐ)る右 暑(しよ)の節(せつ)水に冷(ひや)し用ひ候《割書:蜜(みつ)の拵(こしらへ)様|奥(おく)にしるす》
(六)水飩(すいとん)
葛(くす)の水 加減(かげん)上(かみ)に同し沙糖かけて用(もちゆ)る時は
蜜(みつ)をのぞく又 角(かく)に切り候様に拵(こしらへ)たき時は
塗和卓(ぬりをしき)へ熱(あつ)きねり立(たて)を入れて木(き)の幅広(はゞひろ)き
箆(へら)をもつて一めんにのばし扨さめ候て
いかやうの形(なり)にも切る
(七)葛切(くずきり)
葛(くず)を粉(こ)にして羅合(きぬふるひ)にかけ随分にへ
たぎりたる湯(ゆ)にてこね蕎麦切(そばきり)のごとくに